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コスモスの会は中国残留日本人を支援する団体です。

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〒661-0953 兵庫県尼崎市東園田町4丁目
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スタッフの横顔




スタッフの横顔 シリーズG

梅グループの学習者を支援する
田中千鶴子さん
今回は尼崎日本語教室設立以前から中国残留孤児の支援を続けられている田中千鶴子さんを紹介します。

 周りの人をフワッと温かく包み込む優雅な雰囲気と、華奢な体つきからは想像もつかないほどの大きな声で教える田中千鶴子さんの紹介です。三人姉妹の長女として大阪の商家に生まれ育ちました。

女は安全第一
 父は、男の子なら世界中どこへでも飛んでゆけ、しかし女の子は危険なことはするな、というタイプで、例えば信号待ちをしていて少しでも車道に近づくだけで大声で注意するような人でした。

職業婦人を好まない
 教員免許を持っていて結婚するまで7年ほど小学校の教員をしていましたが、夫の親元は女が働くなんてとんでもないという考え方で、働けませんでした。夫の死後広島から貝塚へ移り、そこでしばらく小学校の代替教員や塾講師などいろいろアルバイトもしました。 

新聞で支援活動を知る

 新聞で残留孤児支援のための会が神戸・岡本にできると知り、以前に肉親捜しの記事が大きく載っていたのが強く心に残っていたので、岡本教室に入会し、その後尼崎教室ができたので移りました。中国語を学び始めましたが私の場合元々語学が苦手という思い込みがあるためか続きませんでした。学習者は帰国時既に高齢であり、また日本語学習の機会が殆どありませんでした。更に年を重ねた後に言葉を習得することがいかに難しいことなのかが、自分自身の年齢に置き換えてみてよくわかったので、私の支援が少しでもお役に立てればと思いました。 

教室は私の居場所
 日本語教室が学習者の居場所になってほしい、多くの人にその存在を知ってほしいと思っていましたが、自分が病気になって教室に来られない時期がありました。もう復帰はできないだろうと、諦めの気持ちで自宅療養していました。でも数ヶ月後嬉しいことに体調が戻り、再びボランティアとして活動できるようになると、生き生きしている自分がいるのです。「ああ私は学習者さんたちに励まされ私の居場所も作ってもらっているんだなあ」とつくづく思いました。

 さりげなく周りに目配り気配りをして、何かあれぼさっと手を貸す田中千鶴子さん。その授業っぷりは身振り手振りに加え、傍へ寄っての質問や語りかけなど迫力満点です。コスモスの会のメンバーとしてこれからもますますの活躍を期待しています。

(聞き手 山本育子)このページの先頭へ

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