コスモスの会は中国残留日本人を支援する団体です。

活花教室の講師を担当する松本さん

　今回は、尼崎日本語教室開設の初期からボランティアの一人として、会計等を務めてこられた松本康子さんを紹介します。

文化教室の責任者として
　コスモスの会では、様々な文化活動を通して、日本語学習の成果を発揮する機会、また楽しく集い合う場として月に１度文化交流教室を開催しており、たくさんの学習者やボランティアが参加しています。松本さんは文化教室の責任者として運営に携わり、「着付け教室」「絵画教室」「フラダンス教室」等、色々な楽しい企画を考案してくれます。

学習者の笑顔に支えられて
　時には自ら「生け花教室」や「手芸教室」の講師となり、手取り足取り親切丁寧に教えてくれます。初めは何をどうすればいいのか全くわからなかった受講生も、今では自分の好きな花器にさっさと花を生けてしまうほど要領を得てきました。　また手芸教室での作品は形として残るだけでなく日常生活に役立つので、受講生は楽しんで作り喜んで使っています。そんなみんなの笑顔が松本さんの原動力となっています。

健康こそが大事
　日本語教室が始まって２年が経った頃、家族の病気のために教室を休まなければならなかった松本さんですが、１年ほどして再び日本語教室に来られるようになり、健康の大切さと幸せを改めて感じました。それからは特に、美容と健康への努力を怠りません。

自分にできることを精一杯
　初めて宗景さんの写真展を訪れた時、松本さんは中国残留孤児の悲惨な実態を知り、宗景さんの熱意と孤児達の日常に少しでも寄り添いたいと強く願いました。　現在担当しているバラ組（上級者クラス）でも、学習者一人ひとりのニーズに合わせた教材の選定、人となりにまで考慮した対応など、松本さんの一挙一動が熱意の表れであり、自分にできることを精一杯行うその姿勢は、新しいボランティアの模範となっています。　時には辛口の意見で周りを圧倒することもありますが、学習者のために何かできるだろうかと、最善の努力を重ねる松本さんだからこその発想なのです。　それでも、いつも可愛らしく、朗らかで素敵な松本さんの笑顔に、学習者もボランティアも癒されています。

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