スタッフの横顔 シリーズA
バラグループの学習者に手づくりの教材を
使い説明する越智さん
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スタッフ25人で運営している日本語教室ですが、今回は、もし朗読劇「わたしたちなにじんですか」を観なかったらここにいないだろうという越智徹さんに話を伺いました。
Q:日本語教室に参加されたのはいつから?きっかけは?
A:4年前、08年7月に見学を兼ねて初めて参加しました。きっかけは、残留孤児たち自身が演じた朗読劇「わたしたちはなにじんですか」に出会ったことです。彼らのあまりにも過酷な人生にただ茫然としました。
Q:実際に参加されて、考えていたのとの違いなど?
A:ボランティアで何をするのかなど全く白紙の状態でした。残留孤児はただ戦後の歴史の中での存在で、テレビ等でしか知らなかったので、直接会えた感激でいっぱいでした。
Q:その頃の学習支援は?
A:ボランティアのメンバーを含め「自分を語ること」そのためのコミニケーションを大切にしたいと思いました。まだ学習者一人ひとりの生活や切実な要求がよくわかっていなかったのですが。
Q:4年間の活動を通して変化はありましたか?
A:はじめは教材にこだわりすぎて学習者へ子供に教えるように接してきた自分に気づきました。最近の発見は、学習者と私は生きて来た環境は違いますが、この国で生きていく社会人として、共通の現実の課題を持っていること、そして言葉の壁を乗り越えるために学習することの楽しさを感じることが出来るようになったことです。
Q:今後の活動に対する目標、抱負は?何でも結構です。
A:学習者たちの生きて来た歴史と生活体験、生き抜いた生命力などもっと知り学びたいと思います。そして私自身も彼らのことを多くの人に伝えていきたいと思っています。