門野俊樹さんは身近な体験の文例を使い、
過去形と経験について講義しています。
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昨年、11人の方が新たにスタッフに加わりました。そのうちの一人、門野俊樹さんを紹介します。
中国に憧れて
中学生の頃から「中国」に興味を持った門野さんは、中国の文学や歴史に関する本をあれこれ読むうちに中国の虜となり、それらを原語で読みたいという熱意から独学で中国語の勉強を続け、50年にも及んでいます。
貿易会社に就職
是非中国へ行ってみたいという思いで就職した貿易会社では、1年に10回もの中国出張が実現しました。中国では、仕事が終わると自由にのびのびと地元の人とのふれあいを楽しみました。25年間に及ぶ中国出張の間に中国の多くの地方、片田舎にまで出かけ、中国の多様性を身にしみて感じました。
日本語ボランティアに
退職してからも中国関係の新聞記事は極力目を通し、催しには積極的に参加しました。そして2012年3月、神戸で行われた宗景正氏の写真展で尼崎日本語教室のためのボランティア募集を知り、すぐに活動に参加しました。
ところが実際に教室に来てみると、長年日本に住んでいるにもかかわらず、日本語を話すことのできない学習者が多いことに衝撃を受けました。それからは、どうすれば彼らが日本語を話せるよう支援できるだろうかと悩み続けています。
工夫して学習支援
それでも、90年代に中国へ進出した日本企業が、従業員である中国人達に技術を伝える際に留意した『5つのあ』つまり「あせらず あわてず あきらめず あてにせず あなどらず」を心に留め、今では楽しく学習ができるように工夫しています。
最後に、学習者の日本語能力向上に少しでも役に立てばと、一般外国人向けではなく中国語を話す人のための特別テキストを作成したいと、意欲を語っておられました。